奥歯はしっかりと噛んでいるのに、前歯が当たらない状態を開咬(かいこう)と言います。
開咬の方は、意識して口を閉じないと唇を閉じるのが難しく、多くは開きがちになります。無意識に口をポカーンとあけている状態になっているという方も開咬の方に多いです。唇が開いている時間が長いと、ドライマウス状態になり、唾液の分泌量が減ってしまいます。口の中が乾燥すると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因にもなります。

開咬の原因は遺伝によるものもありますが、指しゃぶりのクセもその1つと言われています。舌の癖(正しい位置に舌がおけていなかったり、食べ物や飲み物を飲む時に押し出す癖など)も関係しているので、子どもの頃、指しゃぶりの期間が長かったという方は、舌癖のトレーニングも必要になる場合もあります。

今回は、重度の開咬治療例をご紹介します。

重度の開咬治療前後

 

●主訴
奥歯をしっかり歯を噛んでいても、前歯が当たらず閉じれない状態。前歯で麺類を噛み切れず、舌を使っている。前歯の隙間があるため発音がしづらい。

●診断名あるいは主な症状
開咬

●年齢
26歳10ヶ月

●治療に用いた主な装置
セルフライゲーション型セラミックブラケット装置(デーモンクリア)

●抜歯部位
上4番目の歯を2本抜歯

●治療期間
2年6ヶ月

●メンテナンス頻度
月1回

●治療費用(税抜)
約800,000円(2020年6月時点)