開咬(かいこう)は歯を噛み合わせた時に、奥歯は噛み合っているが、上下の前歯が噛み合っていない状態をいいます。
前歯が閉じれないので、食事の際に食べ物を噛み切ることが難しかったり、上下の前歯の隙間から空気が漏れてしまい、聞き取りにくい発音になってしまうことがあります。
今回の患者さんは、食事を楽しめないことと、写真を撮られる時や、人に見られている場面で口元が閉じれないことにお悩みでした。

初診時の歯並びです。
口を閉じた時に奥歯は閉じているが、前歯のあたりだけ開いていることがわかります。
奥歯だけ閉じた状態になっているので、奥歯に負担がかかってしまい、痛みを伴う方もいらっしゃいます。
また、常に口が開いた状態なので口呼吸になってしまう方も多く、口腔内が乾燥しやすいです。
口腔内が乾燥していると、ウイルスを防御する力が衰えて風邪をひきやすく、口臭も悪化させてしまいます。

【治療経過】
歯を動かすスペースを確保するために、上下左右4番の歯を計4本抜歯し、セルフライゲーション型セラミックブラケット装置(デーモンクリア)を装着しました。約2年かけて上下の噛み合わせを整えていきました。

開いたままだった前歯が閉じるようになりました。
食べ物が噛み切れないことでお悩みでしたが、「歯並びを整えると、こんなにも食べ物が噛み切れるんですね。」とおっしゃっていただけました。
食事を楽しむためにも、歯並びは重要な役割を担っていることがわかりますね。
これからは食事の時間が楽しみになることを祈っています。
●主訴
前歯で食べ物を噛み切りにくい
●診断名あるいは主な症状
開咬
●年齢
27歳2ヶ月
●治療に用いた主な装置
セルフライゲーション型セラミックブラケット装置(デーモンクリア)
●抜歯部位
上下左右の4番目の歯を計4本抜歯
●治療期間
約2年0ヶ月
●メンテナンス頻度
月1回
●治療費用(税抜)
約800,000円(2020年6月時点)
